皆既月食を見よう by あっちゃん先生こと久保庭敦男氏

こんにちは、みなさん。    おもしろ!ふしぎ?実験隊です。
10月8日(水)は皆既月食です。
以前、あっちゃん先生から、教えてもらっていたんですが、みんなは覚えていましたか?KUBOさんは、ちゃんとカレンダーにチェックしていましたよ。
もちろん、あっちゃん先生こと久保庭敦男さんから、今回新たに、記事をいただきましたよ!
ぜひしっかり読んで、8日に備えてくださいね。
像・コメント:あっちゃん先生こと久保庭敦男氏
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皆既月食を見よう
秋と言えばお月さま。でも今年の中秋の名月は9月8日でしたから、ずいぶん前に終わっちゃいましたね。中秋の名月、実は9月7日より前になることは絶対にありません。しかも9月7日や8日になるのは30年に1回程度。つまり、今年は滅多に起こらない早い名月だったのでした。
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その名月からちょうど一ヶ月。10月8日に再び満月がやってきます。その二日前、10月6日は秋の十三夜で、「栗名月」「豆名月」とも呼ばれる第二の名月です。十三夜(二の月)については以前の記事がありますので、次のリンクページを見てくださいね。
ところで今年10月の満月に、なんと「皆既月食」(かいきげっしょく)が起こります。条件の良い月食としては実に2年10ヶ月ぶりで、今年に予報されている天文現象の中でもいちばん見応えがありますよ。夜のことですが、暑すぎず寒すぎず、こどもたちにも見やすい時間帯なので、晴れたら家族みんなで楽しんでください。
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月食を楽しむために、少し知識を頭に入れておきましょう。
まん丸に輝いていた月が1時間あまりの間に影に飲み込まれ、やがて上の写真のように全部暗くなってしまいます。これが「皆既月食」。カイキって音だけ聞くと怖いイメージだけど、「怪奇」と間違えないでね。「ぜんぶ、すっかり」という意味です。
月が少しずつ影に入ってゆくことを「欠ける」と言います。反対に明るい部分が少しずつ増えるのは「満ちる」。普段のお月様も毎日形が変わるので、満ちたり欠けたりしています。月食のときはいつもと違う仕組みで満ち欠けが起こるため、見え方も違うし(下写真)経過も速いです。今回は欠け始めから満ち終わりまで約3時間半。毎日の満ち欠けは約1ヶ月かかるので、これと比べればとても速いですよね。
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10月8日、茨城県で空に月が昇るのは午後5時ちょうど。まだ日が沈む前です。すっかり暗くなる午後6時14分頃から何となく月の片側が暗くなり、10分も見ていればゆっくり欠けるのが感じられます。そして午後7時24分、月はすっかり暗くなって皆既の時間になります。その後1時間ほどは暗いままです。午後8時24分になると、今度は月の一部が少しずつ満ちてくるのが分かります。午後9時35分頃にはすっかり元の満月に戻りますよ。早寝の子でも、きっと皆既の最初くらいまでは見られるでしょう。
それにしても、なぜ消えちゃうのか不思議ですよね。実は偶然にも「地球の影」に月が入ってしまうからなのです。私たちの足元にある巨大な地面にも影があるなんて、なかなか信じられません。でも、どんなものでも光が当たれば影ができるのです。巨大な地球はどこかに巨大な影があるはずですよね。
意外にも地球の影はみんなよく知っています。毎日見ていますよ。そう、「夜」っていうのが地球の影の正体。なんだかピンと来ない人は、日暮れ、または夜明けの空の様子を観察しましょう。よく晴れた日の「日の入り」後や「日の出」前、太陽とは反対の地平に周囲よりかなり暗い部分が見つかります。これ、「地球影」(ちきゅうえい)っていうんです。
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地球影はとても大きく、そしてちゃんと地球の形に丸くなっていますよ。夕方の地球影は時間とともに高くなり、いっそう暗くなりながら空に広がっていきます。そして空全部が影になったときを夜と呼ぶのです。逆に朝は、夜空が西空へ集まるようになり、地球影はだんだん低くなって、日の出とともに消えてしまいます。
昼間、地球の空気は太陽に照らされて青白く光ります。でも地球の影の中では光が当たらず、空も暗いです。おかげで遠くの星々がよく見えるでしょう。目では分かりませんが、地球の影はもっと先まで伸びていますよ。そう、お月さまの通り道まで届いてしまうくらい。その影に月が入ると、月を照らしていた太陽の光が届かなくなって、月食が起こるのです。今回の月食では、東の空に昇っている「うお座」のほうに地球の影が伸びています(下図の黄色い丸のところ)。ここで月食が起こるのです。
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今回は夜中になる前に月食が終わるので、特に小中学生の観察には最適です。前回の皆既月食は2011年12月10日で、皆既の時間は夜中近くでした。次に見られる皆既月食は来年2015年4月4日で今回より少し遅い時間ですが、残念ながら皆既の時間がたった13分間しかありません。その後は2018年まで待たないと、条件の良い皆既月食は見られないでしょう。
なかなか見られない皆既月食、ぜひこの機会にながめてみませんか。
(文・写真:あっちゃん先生)

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