ブルームーン

こんにちは、みなさん。       おもしろ!ふしぎ?実験隊です。
あっちゃん先生こと久保庭敦男さんから、
   とてもきれいな満月写真が撮れました!
とお知らせがありました~。
いつものように、画像解説:あっちゃん先生こと久保庭敦男氏。画像はクリックすると大きくなります。
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2012年もいよいよ9月。真夏日や猛暑日が続き、雨も少なかった関東ですが、それでも明け方近くになるといくらか涼しい風が吹くようになっています。少しずつ秋が近づいていますね。
昨夜(8月31日)はきれいな満月がのぼっていました。ときおり薄雲がかかると虹色のリング(光環)が良く見えて、大変美しい夜でした。
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ところでみなさんはお気づきだったでしょうか。8月には2回、満月の日があったんです1回目は8月2日、2回目が昨夜です。月は約29日半で満ち欠けをくり返します。だから1ヶ月の初めに満月になったときは、月末にもう一度満月になることがあるんです
ひと月に2回満月があるとき、2回目の満月を「ブルームーン」と呼ぶことがあります。(これは天文学の言葉ではありません。他の意味で使うこともあります。)
実際に月が青く見えるからそう言うのではありません。この場合のブルーは「めったにないこと」「珍しいこと」という意味ですね。ブルーローズ(青いバラ)という言葉と同じです。つまり、ひと月に2回も満月になるのを珍しがって、そんな名前で呼ぶのです。調べてみるとブルームーンは2、3年に1回しか起こらないので、いつでも見られるわけではないですね。そして、いつしか「ブルームーン」を見ると幸せになれる、なんていう伝説も生まれました。科学的な意味はないけれど、とてもロマンチックでステキだと思います。
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満月というのは、地球に対して月が太陽の正反対に来た瞬間をさします。正確に計算すると、昨夜は午後10時58分に満月になりました。深夜近くだったので月が高く、写真を撮るのには最高の条件でした。昨夜撮った下の写真はまさに満月の時刻のもの。あっちゃん先生が今まで撮った満月写真のなかでも最高の写りでした
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この写真を使って、あまり話題にならないけれど面白いお話をしましょう。
月の満ち欠けを観察すると、満月の前までは月の左側が欠けていますし、満月を過ぎると右側が欠けています。(観察の時は月の南北を正確に上下に合わせてくださいね。)たとえば下写真のようになりますね。日が経つごとに、写真の右から左へ向かって月の形が変わります。そして、満月は「どこも欠けていない」はずです。
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学校でもそう習いますから、ほとんどの人はそう思っていらっしゃるでしょう。でも、本当は満月も欠けているんです。満月の写真をよーく見なおしてください。右側でも、左側でもありません。ほら、下側のデコボコのところに影が見えませんか?拡大した写真を下に載せておきますから、よく見てくださいね。
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満月前から満月後に入れ替わる瞬間、実は欠けている部分が月の上(北側)か下(南側)をすり抜けていくのです。太陽、地球、月が並んだ瞬間が満月ですが、本当に一直線なら「月食」になってしまいます。でも満月の時間に月食になってないということは、月が北か南に少しずれている、ということを示しているのです。このわずかなずれが「満月なのに欠けている」影を作り出しているのですね
どんな満月も必ず欠けている、なんてお話をすると多くの人が驚くようですが、実際に満月の時刻に望遠鏡で確認すればすぐ分かります
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もうひとつお話ししましょう。
この満月の写真はカラー写真です。でも、まるで白黒写真のように色が少ないですね。月というのはこんなに色が少ないんだ、と改めて感じます。
じゃあ、パソコンを使って色を強めたらどうなるでしょうか?淡くてもはっきり分かるように色の濃さを強めてみます。下の写真は昨夜の満月の中央を拡大して色を強めたものです。
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どうですか?直接見ただけでは分からない模様がいろいろと見えますね。青っぽいところやオレンジ色の所もありま
。白く輝いて見える部分もありますね。こうやって色をはっきりさせることで、その土地の年齢やどんな種類の土があるのか、といったことを調べられるそうです。
暗い色をしているところは古い地面、白いところは新しい土です。(新しいと言っても、何十億年も前の話です。)クレーターや、そこから伸びているスジのようなところは白く見えますね。月が誕生した後で何かがぶつかって古い地表を吹き飛ばし、地中から出た新しい土がスジを描いたことが分かりますまた暗い色の中のオレンジや青い色は、土に含まれる金属の種類で変わります
青く染まった土地が大きく広がっているのにはビックリさせられます。これこそが本物のブルームーンだなあ、なんて思います。
次の満月は9月30日。この日は「中秋の名月」、お月見の日です。晴れたらぜひ夜空を見上げてみましょう。
補記
1969年7月に人類で初めて月に降り立ったニール・アームストロング宇宙飛行士が、ちょうど1週間前の2012年8月25日に亡くなりました。82歳でした。アームストロングさんが降り立ったのは、上の色を濃くした月面写真の右、青い平野の広がる「静かの海」でした
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とっても情報盛りだくさんでしたね。
もう一度読んだ方がいいみたい。いっぱいお友達に教えてあげてね。

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