こんにちは、みなさん。 おもしろ!ふしぎ?実験隊です。
8月14日の明け方「金星食」があります。
特別な道具がなくても観察できる、ものすご~~く!きれいな現象です。KUBOさんも、とっても楽しみにしています。
その金星食について、あっちゃん先生こと久保庭敦男さんから、お知らせが来ましたので、読んでみてくださいね。
写真はクリックすると大きくなります。太字は、KUBOさんが入れました。
![]()
早起きして金星食を見よう! <その1>
7月31日、日の出2時間前。7月最後の夜明けを見に出かけました。
ほんのりと明るくなってきた東の空にはたくさんの星がきらめいて、とてもきれいです。気温が35度を超える猛暑日が続くなか、珍しくこの朝はいつもより涼しくなりました。そのため空にあった水分が霧や水滴になって地上に降りてしまい、冬みたいにとても透明で美しい星空になったのです。
8月の明け方には、もうオリオン座やおうし座など冬の夕空を飾る星座が昇っています。その中にひときわ明るく輝くのは金星。次に明るい木星も見えています。他の星座の並びをじゃまするように輝く金星や木星は、見ている人を惑わす(まどわす)ので、惑星(わくせい)と呼ばれるんですよ。
8月11日の明け方には、この景色に月が加わります。月はちょうど「すばる」の右に並んでいるでしょう。翌日の12日には木星とピッタリ並んでかっこいいです。13日には金星と木星の間に、そして14日には金星と並びます。並ぶだけではなくて、月が金星に重なってかくしてしまう「金星食」が見られるのです。
どこにどんな星々があるのか、下をクリックして説明付きの写真で覚えておきましょう。明るい1等星も探してくださいね。
ロンドンオリンピックも始まって、選手には金メダルに期待がかかります。みなさんはどの競技を応援していますか?あっちゃん先生は自分が好きな水泳や飛び込み、そして重量挙げ、体操なんかに注目しています。
春頃からこのKUBOさんの実験隊ブログで、今年は「ゴールドイヤー」だとご紹介してきました。ゴールドイヤーとは「金」の年。と言ってもメダルのことではなくて、実は金という字で始まる、たいへん珍しい天文現象が三種類も起こってしまう、しかも自分が住んでいる場所から観察できる、とってもすばらしい年なのです。こんな年は後にも先にも今年だけ。私たちは本当にラッキーな時代に生きているんです。
天体ショーのうちの二つ、金環日食(5月21日)と、金星の太陽面通過(6月6日)は無事終わりました。新聞やテレビでも話題になって、みなさんも観察にチャレンジしたことでしょう。でも二つの天体ショーを見終わって満足して、もうひとつ残っているのを忘れていませんか?最後のひとつ「金星食」はもうすぐ。早起きする準備をしてくださいね。

「金星食」(きんせいしょく)という言葉は「金環日食」に近い感じがしますね。でも、今回は太陽と関係ありません。食という言葉が付くので、ある天体が別の天体をかくす、というのが分かります。
金星食とは、「月が金星をかくす」こと。月が他の惑星(木星とか火星、土星など)をかくすことをまとめて「惑星食」と呼びますが、金星食は惑星食のひとつです。二週間ほど前の7月15日に昼の空で月が木星をかくす「木星食」が起こりましたが、これも惑星食のひとつでした。その時の様子は実験隊ブログの下のページを見てくださいね。
http://tsukuba-ibk.com/omosiro/2012/07/20127.html
http://tsukuba-ibk.com/omosiro/2012/07/post-187.html
惑星は地球も入れると全部で8個ありますが、バラバラにまわっているのではなく、陸上競技のトラックのように選手がグルグル回っているような感じです。トラックの真ん中辺りには太陽がいますね。
もしみなさんが選手だったら、他の選手(惑星)は自分がいる競技場のどこかに見えるはずです。選手は空を飛んだりしませんから、上のほうに見えることは絶対にありません。横へ横へと一周探していけば絶対見つかります。自分を含め、全ての選手(惑星)はトラックのある方向にそって「線」のように横並びになっています。
天体の場合、この線のことを「黄道」(こうどう)と呼んでいます。黄道のある方向に見える12個の星座が黄道十二宮、つまり星占いの星座です。惑星が黄道から離れないということは、惑星と惑星が黄道あたりでしょっちゅう並んで見えるということになります。特に地球の内側にいる金星や水星、すぐ外側の火星は動きが速く、その他の木星や土星などに度々近づいたり遠ざかったりをくり返します。
実は地球を回るお月さまの通り道(こちらは白道と言います)も、この黄道にとても近いところにあります。月もまた、惑星たちと並んで見えることが多いのです。
月は目で見えるくらい大きいので、月の通り道と同じ方向に星があると、手前にある月が遠くの星をかくしてしまいます。これは星食(せいしょく)といって、もう毎日のようにおこっていますよ。
星ではなく、もし惑星と同じ方向に並んでしまうと、手前の月が遠くの惑星をかくす惑星食となります。上の写真は2002年3月20日に見えた「土星食」です。実際にこんな天体ショーを観察すると、「宇宙の奥行き」や「宇宙の動き」を感じることができるすばらしいながめに感動することまちがいなし!ですよ。
でも実際は、近くに見えることはあっても、なかなかぴったり重なることはありません。しかも、それが「夜に見える」「高い空で観察しやすい」「かくされるところも、出てくるところも両方見える」「日本全国で見える」「目で直接見える」といういろいろな条件で予報を計算すると、ほとんど起こらない珍しいことと言ってもいいでしょう。下写真は2003年9月9日に全国で見えた月と火星の大接近です。北海道あたりではくっつくくらいまで近くに見えたのに、残念ながら「火星食」にはなりませんでした。(シベリアのほうまで行くと火星食が見られました。)惑星食になるのは本当に珍しいのです。
ゴールドイヤー最後の金星食は8月14日明け方に見られますが、「良い条件」のほとんどを満たしている、ビックリするくらい幸運な現象です。
前回の「条件の良い金星食」は約23年前、1989年12月2日の夕方に見えました。当時の関東はよいお天気で、美しいその景色に多くの人が見とれ、話題になりました。あっちゃん先生は今でもその景色をはっきりと思い出せます。
今回は明け方なので起きるのは大変ですが、お天気さえ良ければ最高の景色となるでしょう。観察には特別な道具も必要ありません。起きて、東の空を見ればよいのです。夏休み、しかもお盆なので、こどものみなさんはもちろん、大人でもお休みを取りやすいから、時間の都合も付けやすいですね。
何時ごろ、どんな風に見えるのかは<その2>に書こうと思います。どうぞお楽しみに!![]()
今回のお知らせも、とってもきれいな写真でしたね。ぜひぜひ、<その2>を楽しみに待っていてくださいね~。=^_^=

